人生のゼロ地点の考え方

皆さんは今、どんな人生を歩んでいますか?どん底ですか?それともこれ以上無いくらい幸せですか?

私はとても幸せで現状に満足しています。一方で、いつも心配や不安と隣り合わせです。なぜでしょうか?

平均年収はそこそこ上回っていて、仕事環境もホワイト、妻や子供もおり、マイホームも建てられた。どうみても傍からみれば、うまくいっているように見えます。私も基本的にはそう思っています。毎日そこそこ楽しいです。こんなパパさんは多いと思います。一方でなにかよくわからない心配や不安がいつもあったりしませんか?

この原因について自分なりに考えてきました。私の場合、現状を失ってしまうことに非常に強い恐怖心を持っているようです。そして、”現状維持しなければ”といった脅迫観念に捕らわれて、いまいち日常の楽しみに集中できていないことに気が付きました。

現状を失うとは、例えば、会社が潰れる、収入が減る、マイホームが奪われる、離婚して妻子と離れることになるなどです。これ以外にももっと悲惨なことがあると思いますが、どれも怖いですよね。。

現状維持に一生懸命になってしまうのも分かります。一方で、逆に現状維持を頑張り過ぎて、心身に異常を来たしたり、最悪、死に至ることがあるのも現実です。特に家族がいる上では、失うことは、自分だけで無く、周りにも迷惑が掛かると思って、自分だけで現状維持というプレッシャーを抱えこむ一家の大黒柱は多いのだと思います。

つまり、現状喪失も現状維持もストレスなのです。

こんなことを考えながら、私は、一生を現状維持に捧げるのは不可能だと思いました。どこかで折れてしまうと。

そこから、不安から解放されるための術を探し求め、自己啓発本を100冊以上読み漁り、YouTube動画も幾度となく見続けました。無駄な取り組みもたくさんあったと思いますが、そんな私が今時点で行き着いた結論は、

現状はすでに+αであって、ゼロ地点はもっと下にあることを自覚することが大事だということです。

人生の期待値をもっと低いところにおいて、今はプラスの過程を歩んでいると意識できれば、現状維持への執着心が緩和できると考えたのです。現状維持にこだわってしまうのは、現状から落ちたら、人生終わりと考えているからです。現状から落ちてもゼロ地点に近づくだけとしておけば、人生は終わりません。

では、ゼロ地点はどこに設定すればよいでしょうか? 具体的に考えていきましょう。

私のゼロ地点

会社が倒産。再就職も失敗し、アルバイトで食いつなぐ。住宅ローンが払えず、マイホームを失う。一家離散し孤独になる。その後、もしかしたら生活保護で生活することになる。

いかがでしょうか?惨めな生活のように思いますが、私はこれくらいのことであれば受け入れようと考えるようになりました。もちろん、これ以上に辛いこと、例えば、家族の死などがあるかもしれません。私も全ての不幸を受け入れられるなどとは言えませんが、少なくとも、現在が贅沢であると認識して、ゼロ地点を割引して考えることは誰にでもできると思います。

いやいや、現状がゼロ地点だから、これ以上下がれないと思った方、いらっしゃると思います。本当にそうでしょうか?今一度、ご自身の価値観で判断してみてください。生活水準が下げられないのは、たいてい世間体つまり他人の価値観で物事を判断しているからです。残念ながら、他人の価値観で生きた先に、あなた自身の幸福はありません。

さて、そろそろまとめに入っていきます。今回は人生のゼロ地点をどこに置くかというお話をしました。この思考は、あくまで準備段階です。現状喪失や現状維持に対する精神的プレッシャーを和らげる考え方です。この思考法を身に付けられれば、日々の暮らしが楽になると思います。一方で、たった一度の人生、これだけで満足できるように人間は作られていないと考えています。人間はとっても貪欲な生き物です。ゼロ地点を適切に設定した上で次のステップに進んでいきましょう。人生の+αの作り方については、別記事で考えていきたいと思います。

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